世界No.2のトラビスの練習哲学とは?

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世界で最も過酷なレースM2Oの今年の覇者であり、今年のSUP世界ランキングでは、ダニーチンや、カイレニーをも抑え、コナーバクスターに続き第2位!というトラビス・グラント(Travis Grant)選手の練習哲学について紹介された記事がありました!

以下、アラサーOLによるざっくり和訳要約(間違ってたらごめんなさい)

TRAVIS GRANT ON MOLOKAI, SUP TRAINING, AND BALANCE
http://supconnect.com/opinion/travis-grant-on-molokai-sup-training-and-balance

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オーストラリア育ちのトラビス。海に興味を持たない方が難しいような環境で、サーフィン、水泳、アウトリガーカヌーなどをやっていた。
海での感覚は教えられるものではなくて、自分で感じられるようになるしかない。
アウトリガーカヌーをやる中で、パドリングスキルや波乗り、そして、精神的・肉体的強さを身に付けることができた。
トラビスは、タヒチのスーパーボールと呼ばれる3日間・80マイル(128km!!)のレースも完漕した。
これらの経験は、のちのSUPレースにも活かされる筋肉記憶(?)と不屈の精神をトラビスへ与えた。

トップ選手へと上り詰めていく間に、ちょいちょいハワイにサーフィンやカヌーやSUPをやりに行っていたので、2013年に奥さんと一緒にハワイに移り住んだ。

勝利の度に数々のスポンサーを勝ち取り、そして、彼の鋭い洞察力は名だたるメーカーたちの商品開発にも生かされている。
QBやNSPとともにパドルやボードの開発に携わっている。

トラビスの道具に対する哲学はとてもシンプルで「最高のものたちを集めて、それを機能させること。それには、バランスと割合(大きさ?)につきる」

「バランス」はトラビスの練習、食事、仕事、人生のすべてにおいて重要な哲学だ。

トラビスは、9−5時でインテリア販売の仕事をしている。世界レベルの大会に出て、大きなスポンサーもついてる彼がそんな仕事をしているのは不思議に思うかもしれない。しかし、トラビスにとっては、それでバランス感覚をとっている。
「忙しい方が、もっと色々できる。トレーニングをするのは、火曜、木曜と週末だけ。そして、海でしか練習しない」

ちょ!待って!!世界トップの選手が週4日しか練習しないの!?

そうなんです。何十年にも渡り海で鍛え上げられた32歳の体は、まさにパフォーマンスのピークを迎えている。
「ジムですごい体を作ってる人いるけど、彼らは別に速いわけじゃない。パドリングがうまくなりたかったら、海の上にいるしかないんだよ。」
「アドバイスしてくれる人が、なんて言ってるか、そして、それがちゃんと機能しているか自分自身で確かめる必要がある」

トラビスはフラットウォーターでの練習はしない。
「すべては水を感じる感覚を研ぎ澄ますため。本能と感覚で。その時の海の状態によって練習内容を変えている。サーフィン日和だったら、練習をやめてサーフィンをするし、疲れてたら休む」
フラットな海面のレースよりも、波乗りや技術力を必要とするようなレースが好き。

これこそ、彼に2回目のM2Oの勝利をもたらした秘訣だ。
今年のM2Oは非常に過酷であった。風なし、波なし、しかも超暑い。
多くの出場者たちはダウンウィンドが強みだった。
そんな中、トラビスはカヌーでの長距離レースの経験が活きた。

「自分が32マイル(51km)ひたすら漕ぐことができることは分かっていた。暑くなることも分かっていたし、自分が耐えられることも分かっていた。もはや精神的な問題だけだった。肉体的には心拍数と食料と水分摂取を気にするだけだった。私は他の出場者の誰よりも最も長距離レースの経験があった。」

無風の中、32マイルを漕ぎきり疲れ果てた選手を、でっかいうねりが迎えた。トラビスはそれをとらえ勝利のライディングを見せ、その姿をばっちりカメラマンがおさえたのだった。

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「レースをするには、内面と向き合う必要がある。自分自身のことをよく理解しなければならない。誰かのアドバイスを聞くのはいいけど、それがちゃんと自分にとってあっているのか、確かめる必要がある」
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世界のトップトラビスも週4の練習。
この記事がリリースされた時(10月23日)は、「トビーもトラビスも週3、4で練習なんて、みんな意外だなぁ」なんてのんきに思っていたのですが(笑)
ホントのウォーターマンってこういうことなのかもしれない、と思い始めた昨今。

波が良い時はサーフィンをやる、風が吹けばウィンドサーフィンをやる。自分と海の声をよく聞いて、その時どきにあったものをやる。
自分はSUPレーサー、俺はサーファーとか、そういうのを決めつけるものではないのかな、と思う様になってきました。

なんてね。生意気かな(笑)

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